最近鹿肉を売っているお店が増えてきてるけど、鹿肉っておいしいの?
SNSなどで見たおいしそうな鹿肉が気になっていても、自分で食べるのは気が引けますよね。臭みや硬さが気になったり、近くに売っているお店がなかったりで鹿肉を食べたことがないひとは多いです。
この記事では、鹿肉のおすすめな食べ方について解説します。まずは鹿肉の部位を5カ所紹介して、それぞれおすすめのレシピを紹介しますのでぜひ参考にしてください。さらに、鹿肉をおすすめする理由や鹿肉にかんする疑問にも答えていきます。
この記事を読めば、「鹿肉が気になっていたけどなんか不安」という気持ちが解決しますよ。鹿肉を食べてみたいけど勇気が出なくて1歩が踏み出せない方は、ぜひ鹿肉の良さを知って1度食べてみてください。
【鹿肉のおいしい食べ方】おすすめの部位5選とレシピ
鹿肉は部位ごとにおすすめのレシピが異なります。火の通り方や肉の形が部位ごとに異なるからです。
たとえばロースやヒレはステーキやロースト、ミンチ肉であれば麻婆豆腐やハンバーグにするとおいしく召し上がれます。
ここでは、おすすめの部位5選とそれぞれの部位でおすすめのレシピを紹介していきます。以下で紹介する部位とレシピを参考に、ぜひ自分の好きな食べ方を発見してみてください。
【おすすめ部位1】ロース
鹿肉のおすすめ部位1カ所目はロースです。ロースは背中にある細長い帯状の肉で、鹿肉の中でもとくに高級な部位になります。1匹から量が取れる量が少ないので、100グラム当たり500円以上が相場です。
ロース肉におすすめのレシピは、ステーキやローストになります。鹿ロース肉は脂肪分が少なく決め細かい肉質なので、あっさりとした味わいです。ロース肉は、脂っぽい肉が苦手で食べやすい肉が好きなひとに向いています。
鹿肉のロースは背骨に沿ってくっついている細長い肉です。1匹からとれる量が少ないのでお値段も高いですが、あっさりしていて女性やダイエット中のひとに向いています。食べ方は、ステーキや低温調理によるローストがおいしくいただけますよ。
【おすすめ部位2】モモ
鹿肉のおすすめ部位2カ所目はモモです。モモは厚切りでステーキにしてもいいですし、スライスにしてしゃぶしゃぶにするなど幅広い使い方ができる便利な部位になります。
モモは内モモと外モモに分けられる部位です。内モモは細かい筋繊維が特徴で、肉野菜炒めや生姜焼きに向いています。いっぽう外モモはやや硬めの部位なので、カレーや赤ワイン煮込みなどの煮込み料理に使うとおいしいですよ。噛めば噛むほど肉汁が口の中に広がるので、ぜひ1度試してみてください。
鹿のモモ肉は、幅広い調理に使える便利な部位です。ステーキやしゃぶしゃぶ、炒め物などあらゆる調理法でおいしくいただけます。お値段も100グラムあたり300円以下でお手頃です。「鹿肉が初めてで不安だから試しに安い部位で」というひとにもおすすめです。
【おすすめ部位3】ヒレ
鹿肉のおすすめ部位3カ所目はヒレです。ヒレ肉は鹿1匹から200グラム程度しか取れない最高級部位です。上品かつ繊細な味がするヒレは、弱火でじっくり調理するとおいしくいただけます。
ヒレ肉におすすめのレシピは、ヒレカツや低温でじっくりと焼いたステーキです。鹿のヒレ肉は小さな肉なので、細かく切って焼くのはおすすめしません。大きめにざっくりと切ってから弱火で全体にバランスよく火を通すのがおいしくいただくポイントです。
鹿のヒレ肉は1匹から200グラム程度しか取れない最高級部位になります。強火で調理すると持ち味であるヒレ肉の柔らかさが無くなってしまうので、弱火でじっくりと火を通しましょう。ヒレカツ、ステーキともに高温調理はNGです。
【おすすめ部位4】シンタマ
出典:ふるさとチョイス
鹿肉のおすすめ部位4カ所目はシンタマです。シンタマというと聞きなれないひとも多いと思いますが、後ろ足の内モモと外モモの間にある丸い肉です。丸い形状なので漢字で書くと「芯玉」となります。
シンタマはモモ肉と比べると筋が多いため、調理時に包丁で筋を切り取るのがポイントです。筋が残ったままだと、噛みにくくなってしまうので、包丁を入れて筋を取り除いたり手ではがしたりして処理してください。おすすめのレシピはステーキやローストで、強火から弱火に少しずつ変えていくと均等に火が通りますよ。
シンタマは内モモと外モモの間にある丸い肉です。ボリュームがあってステーキやローストにするとおいしい部位ですが、筋が多いので下処理が大変という欠点があります。
【おすすめ部位5】肩
鹿肉のおすすめ部位5カ所目は肩です。肩肉は他の部位と比べてやや硬い部位なので、じっくりと火を通す煮込み料理に向いています。
たとえば、カレーライスやシチュー、肉じゃがなどの煮込み料理で肩肉がおいしく食べられます。購入時点で肩のスライス肉を選び、しゃぶしゃぶや肉野菜炒めなどさっと火を通して食べるのもおすすめです。お値段も100グラム200円以下とお手頃に買えますよ。
鹿の肩肉はやや硬い部位で、煮込み料理に使うとおいしくいただけます。購入の時点でブロックかスライスか決めておくと、調理法も自分の好きな方法にアレンジ可能です。ぜひいろんなレシピを試してみてください。
鹿肉がおすすめな理由
引用:丹波篠山 ジビエ専門店 山大
鹿肉は他の肉と比べても高たんぱくで低脂質なため、美容や健康にも適しています。そんな鹿肉をおすすめする理由は以下の通りです。
- 鹿肉は栄養価が豊富
- 鹿肉を食べることは自然保護への貢献
- 鹿肉は低アレルギー
順番に説明していきますので、鹿肉のメリットについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
鹿肉は栄養価が豊富
鹿肉をおすすめする理由のひとつ目は、栄養価が豊富なことです。鹿肉は高たんぱく低脂質で鉄分も豊富なため、女性やダイエットをしている方に向いています。
実際鹿肉のカロリーは、牛肉の同じ部位と比べて3分の1程度です。100グラム当たりのタンパク質量も牛肉が17.1グラムに対して鹿肉は23.9グラムとなります。鉄分も豊富でヘム鉄という体内に吸収されやすい鉄分が多く、冷え性や貧血を防ぐ効果があるのでおすすめです。
鹿肉は体の調子を整える効果がある食材です。冷え性や貧血に悩んでいる方は、ぜひ1度鹿肉を食べて効果を実感してみてください。
鹿肉を食べることは自然保護への貢献
鹿肉を食べることは自然保護への貢献につながります。鹿は繁殖力が高く、早ければ2歳から子供を産みます。放置すると個体数がどんどん増えて、農業被害や山林の崩壊が進むので、捕獲して個体数を減らすことは重要な課題です。
鹿の繁殖李力は放置した場合、4年間で個体数が2倍になると試算されています(参考:鹿問題の「これまで」と「これから」を考える)。捕獲された鹿を食料としていただくことで、鹿の増殖を防ぎ自然保護に貢献しているのです。鹿肉を食べられるお店も近年増えてきていますので、自然保護という観点からも利用してみてはいかがでしょうか。
鹿肉を食べることで、山林や畑の環境を守ることに貢献できます。鹿は早いと2歳から出産し、毎年子供を産むので捕獲しないとどんどん数が増えて農業被害が大きくなるいっぽうです。捕まった鹿を食料としていただくことは、命を大切にして農業被害を減らすことにつながります。
鹿肉は低アレルギー
鹿肉がおすすめできる理由に、鹿肉は低アレルギーというのがあります。鹿の肉が低アレルギーである理由は、野生の鹿が草や木の皮、木の実といった自然の恵みを食べているからです。野生の動物である鹿は、さまざまな食物を食べているので栄養価も高くなっています。
家畜の動物は、抗生物質やホルモン物質が投与されて感染症を予防していることがあります。また予算の都合で、家畜にストレスのかかる環境で飼育されていることも注意です。そういった動物の肉を食べるとアレルギー症状が出ることもあるので、その点で野生の鹿は安全性が高いのです。
鹿肉は野生で生息している鹿を捕獲して、しっかり処理してから市場に出回るため、アレルギーや感染症にかかるリスクが低いです。購入する前に捕獲後の処理にかんしてしっかり確認できるお店であれば、安心して鹿肉を食べられますよ。
鹿肉に関するQ&A
鹿肉に関して、まだわからないことが多いはずです。部位やレシピについてわかっても、以下のような疑問があるひとが多いと思うので、答えていきます。
- 鹿肉は臭みが気になる
- 鹿肉の値段は?
- 鹿肉はどこで買うの?
1つずつ回答していきますので、鹿肉に関する疑問がある方はぜひ読んでいってください。
鹿肉は臭みが気になる
鹿肉は臭みが気になる方も多いでしょう。結論から言うと、捕獲後にしっかり血抜きと内臓の取り出しをしている鹿肉は臭みがほとんどありません。捕獲方法や処理の仕方を公開している業者であれば、臭みが気になることもないので安心です。
たとえば、野生の鹿を捕獲してからどれくらいの時間で食肉処理しているのかや、工場の衛生状況などを公開している業者なら安心です。逆に危険なのは、個人の猟師が自分で捕まえて自分で処理した鹿です。中には屋外で処理して雑菌がついた肉もあります。個人での狩猟による鹿肉は自己責任になるので、お店での購入がおすすめです。
鹿肉の臭みはしっかりと血抜き、内臓取り出しをしていれば気になりません。インターネットなどで購入する場合は、業者がどこで捕まえた鹿をどう処理しているのかしっかり公開しているお店で買いましょう。臭みのない鹿肉は、非常においしくいただけます。
鹿肉の値段は?
鹿肉の値段はお店や部位によって異なりますが、100グラム200円台~1,000円程度となります。豚肉や鶏肉と同程度の価格帯です。牛肉と比べると半額程度なので、非常にお得と言えます。
兵庫県にある『丹波篠山 ジビエ専門店 山大』さんでは、背ロースやヒレで1kgあたり3,850円となります。最高級部位でも100グラム当たりで400円以下と考えるとえると非常にお買い得です。
引用:丹波篠山 ジビエ専門店 山大
鹿肉はどこで買うの?
鹿肉はインターネット通販で購入できます。アマゾンや楽天で検索すれば多くの販売店が出てくるので、簡単に購入可能です。
直売所をお探しの方は、猟師のひとが自分の加工施設で処理した後に販売しているお店がありますので、探してみてください。たとえば北海道であれば、生鮮市場やスーパーマーケット、焼肉屋で販売しています。お住いの県にも同様のお店があるかどうかインターネットで探してみてください。
鹿肉を購入するときは、インターネットでも直売所でも捕まえてから処理するまでの工程を公開しているお店にしましょう。工程を公開していないお店だと、衛生面で危険だからです。
まとめ|鹿肉は栄養価が高くておいしく食べられる
ここまでで、鹿肉のおすすめな部位と調理法について解説してきました。おすすめ部位は以下の通りです。
それぞれの部位ごとにおすすめの調理法も紹介してきましたので、ぜひ参考にしてください。また、鹿肉がおすすめな理由も解説してきましたので、合わせてお読みください。
この記事を読んで鹿肉を食べてみたいと思われた方は、ぜひインターネット販売でも直売所でもいいので、購入して食べてみてはいかがでしょうか。栄養豊富でお値段もお手頃な鹿肉は、1度はまると病みつきになることまちがいなしです。
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