絶対焼かない!紫外線の恐怖から身を守る方法4選

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 夏が来ると紫外線が強烈。暑い時期になると誰もがそう思うはず。なるべく外に出たくないと思って家に閉じこもりがちになるひともいるでしょう。リモートワークの多いひとであれば、ほとんど外出せずに生活することもできます。

 しかし、私たちは紫外線を全く浴びずに生活することは不可能です。紫外線を浴び続けると、しわやしみ、肌のたるみ、さらには角膜が傷ついて目の異変につながることもあります。そう聞くと、「紫外線は絶対に避けなければ」と思うひともいるでしょう。

 ですが、紫外線はしっかり対策をすれば被害を最小限に抑えることができます。日焼け止めやサングラス、食べ物などによって対策が可能です。また、浴びた後のアフターケアをするかどうかでも差がつきます。この記事を読んで紫外線について詳しく知れば、紫外線を必要以上に怖がらず、ショッピングやアウトドアなどにも行きやすくなるでしょう。

知っておきたい|紫外線のメカニズム

紫外線の種類は3つある

 「ひとことに紫外線といってもよく分からない」。そう思うひともいるでしょう。太陽光に含まれている有害な物質といったイメージのひとが多いのではないでしょうか。実は有害な紫外線はUVA、UVB、UVCの3種類存在するのです。UVCは地球まで届かないため、特に気にしなくても大丈夫です。以下でUVAとUVBをそれぞれを見ていきましょう。

UVA・・・・UVAは肌の奥深くまで入りこむ性質があります。肌の張りを維持するコラーゲンやエ 

      ラスチンを破壊してしわやたるみを引き起こします。肌の張りも失われます。窓ガラ   

      スを透過するため、屋内にいても油断大敵。5月が特に多く、冬は夏の1/5程度 

      です。

UVB・・・・UVBは肌の表面の炎症を引き起こしてメラニン色素を増やします。メラニン色素は新

      陳代謝によって排出されますが、増えすぎると代謝しきれずに肌に沈着してしまいま

      す。これがしみになるのです。また、加齢によってもメラニン色素の代謝が低下しま

      す。8月が最も多く、冬は夏の半分程度になります。

  

 UVAとUVBはともに、肌の乾燥やしわ、たるみにつながります。上空からだけでなく、地面からも紫外線は反射するので、脚へのダメージを防ぐために日焼け止めを塗ったり、長ズボンをはくといいでしょう。また、雨の日でも晴れの日と比べて20%、曇りの日で65%程度の紫外線が降りそそいでいます。

紫外線は皮膚や目にダメージを与える

 紫外線は私たちの身体に多くの影響を及ぼします。中でも怖いのは皮膚がんになるリスクが上がることです。紫外線は遺伝子を傷つけ、細胞の修復を妨げるはたらきがあることが原因とされています。

 目にも悪影響があります。症状が出やすいものとしては、紫外線角膜炎があります。これは、強い紫外線を目から浴び続けることによって角膜が傷つく病気です。目が赤くなって痛みが出た場合は紫外線角膜炎の可能性があります。異変を感じたらすぐに眼科で診察を受けましょう。

 他には髪へのダメージもあります。紫外線を長時間浴びていると、髪がぱさついてこしのない髪になってしまいます。外出時には帽子をかぶって髪を守ることが大切です

 一方で、紫外線にはビタミンDを合成して骨を強くするはたらきがあります。紫外線が怖いからといって浴びなさすぎると、骨が弱くなって骨折をするリスクが上がります。

ここが大事!紫外線から人体を守る方法4選

 紫外線は何も対策せずにいると、先に述べたような現象を引き起こします。老化が一気に早まる原因にもなるので、1日でも早く対策をたてる必要があります。ここでは、大きく分けて3つの方法を紹介します。

1|日焼け止めを塗る

 すでにご存じの通り、日焼け止めは露出の増える時期には欠かせない紫外線対策となります。日焼け止めはとても多くの種類があり、どれを選べばいいのか分からないという方も多いでしょう。目安としては、SPFとPAというふたつの表示を見て決めるといいでしょう。

 SPF(Sun Protection Factor)はUVAを防ぐ数値です。SPF30やSPF50という表記をよく見かけますが、この数字が大きくなるほど紫外線を防ぐ効果が高いです。日常生活であればSPF20で十分です。強い紫外線を長時間浴びる場合や、暑い地域で生活している場合はSPF50を使うといいでしょう。

 PA(Protection grade of UV-A)はUVAを防ぐ効果を表します。PA+といったように+が1~4つ並んでいます。これも+の数が多いほど効果が高くなります。日常生活であればPA+か++で十分です。気温が高い地域や長時間屋外にいる場合はPA++++を使うといいでしょう。

 日焼け止めには効果的な塗り方があります。顔に塗る場合は、下の図のように数か所に分散して置くようにします。その後、全体に塗り広げます。その後、もう一度同じ量の日焼け止めを重ね塗りします。腕や脚の場合は、一本の線のように塗ってから全体にムラのないように塗り伸ばします。

出典:環境省

 日焼け止めの効果は、一度塗ってしまえばそれでいいというわけではありません。2~3時間おきに塗り直さなければ、効果が弱くなってしまいます。服についたり、汗と一緒に流れていきます。長時間の外出をするときは、日焼け止めを持って出かけるといいでしょう。

 日焼け止めは落とし方も大切です。肌に残ったままだと、ニキビや肌荒れの原因になります。落とす際は、使っている日焼け止めに合わせて洗い方を変える必要があります。SPF、PAが低いものであれば石鹸で落とすことができます。効果が強い日焼け止めであれば、日焼け止め落とし専用のボディソープやクレンジングを使って落としましょう。

2|服装や日傘で紫外線から身を守る

 浴びる紫外線の量を減らすには、衣類でガードして肌に紫外線が当たらないようにすることが効果的です。「夏に長そで長ズボンは暑くて無理」という声が聞こえてきそうですが、半そで半ズボンであっても織目や網目がしっかりした服を選べば紫外線を防ぐことができます。

 しかし、通気性や吸汗性が悪い服では暑くて熱中症にかかるリスクがあります。服を購入する際は薄い生地でもUVカットの表記があるものを選ぶといいでしょう。

 日傘や帽子で頭上からの紫外線を防ぐことも大きな効果があります。日傘にもUVカット効果が書いてあるものがあります。最近では、男性でも日傘を使うひとが増えてきています。ちょっと気が引けますが、自分自身を紫外線から守るためだと思って使ってみるのもいいでしょう。

 

3|サングラスをかける

 サングラスは目を紫外線から守る効果が大きいです。先ほど述べたように、紫外線は目の角膜を傷つけ、白内障などの失明につながる病気の原因になります。サングラスをかけることで目に入る紫外線の量を90%もカットすることができます。

 サングラスも紫外線カットの効果が表示されているものを買うといいでしょう。目の横や上下の隙間から紫外線が入ってくるので、レンズは大きめのものを買ったほうがいいです。

 注意点として、色の濃いサングラスがあります。「紫外線環境保護マニュアル2008」に次のように書いてあります。

 「色の濃いサングラスをかけると、眼に入る光の量が少なくなるため瞳孔が普段より大き
く開きます。そのため、紫外線カットの不十分なレンズでは、かえってたくさんの紫外線が眼の
中へ侵入し、危険な場合がありますので注意しましょう。」

 色の濃いサングラスはファッション的にもかっこいいので買うひとが多いですが、紫外線カットの効果も見ながら選ぶ方がいいですね。

4|紫外線を防ぐ効果の高い食品を摂る

紫外線によるダメージは食品によって減らすことが可能です。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、リコピンが豊富な食品を摂るといいでしょう。これらの物質は抗酸化作用があり、紫外線によるダメージを軽減してくれます。これらの栄養素が豊富な食品を下の一覧表にまとめました。  

  • ビタミンA・・・豚、鳥のレバー うなぎ 卵 バター
  • ビタミンC・・・いちご レモン グレープフルーツ ブロッコリー ピーマン パプリカ
  • ビタミンE・・・アボカド ゴマ 植物油 アーモンド 抹茶
  • リコピン・・・トマト 

 紫外線は大量に活性酸素を生み出し、コラーゲンやエラスチンを攻撃します。そうなると、肌の張りが失われて老化が早まります。実際、若い頃に海水浴に夢中になっていた40代以降のひとたちが、顔のしわやシミに悩んでいるという話はいたるとことで聞きます。

 ここで紹介した食品はもちろんですが、それ以外にも抗酸化作用のある食品はあります。すでに日常的に摂取している食品があるというひとは、これからも継続しましょう。摂取している食品がないという方は、できそうなものから少しずつ取り入れるようにしてみてはいかがでしょうか。

ここが老化の分かれ道|アフターケアをしよう

 どんなに気をつけていても、紫外線を全く浴びないことは不可能です。また、すでに述べたように紫外線は人体にとって脅威である反面、必要なものでもあるのです。だからこそ、大切なのは紫外線を浴びた後のアフターケアです。アフターケアをしっかりするかどうかで、将来の見た目や健康状態には大きな違いが生まれます。ここでは、有効なアフターケアを紹介します。

1|肌を冷やす

 紫外線による日焼けは肌の火傷といえます。ひとによって異なりますが、肌が黒くなったり、赤くなってひりひりするひとがいます。濡れたタオルで日焼け部分を冷やすとよいでしょう。熱をとると炎症が抑えられます。熱いシャワーも炎症につながりますので、ぬるめのシャワーで体を洗いましょう。

2|化粧水や乳液を塗る

 紫外線を浴びると体内の水分が少なくなって乾燥します。これを放置するとしみができてしまいますので、化粧水や乳液を塗って肌の水分や油分を補ってあげましょう。なるべく低刺激のものを塗った方が肌荒れになりにくいので、ご自身の肌質に合ったものを探すといいでしょう。

3|水分と休養を取る

 日焼け後の皮膚は乾燥しているので、水分補給は乾燥対策としてとても重要です。のどが渇いてから水分を摂るのではなく、のどが渇く前に水分を摂りましょう。コーヒーやお茶は利尿作用があるので、水分補給には向いていません。水を飲むのがベストです。

 休養をしっかり摂ることによって傷ついた細胞の修復が行われます。紫外線は細胞に大きなダメージを与えるので、睡眠時間を確保して身体を休めることはとても大切です。毎日7時間以上の睡眠をとるように心がけましょう。

まとめ|正しい紫外線対策を知り紫外線対を知り、楽しい夏を過ごそう

 ここまでで、紫外線のメカニズムと対策、紫外線を浴びた後のアフターケアについて紹介してきました。紫外線に対して怖いイメージを持っていたひとは多かったと思います。実際、何の対策もしなかったら、私たちの身体は紫外線によって老化と病気のリスクにさらされてしまいます。

 最近は、紫外線の量が増えているという情報も耳にします。しかし、紫外線を徹底的に避けた生活をすることは困難であり、行動が大きく制限されてしまいます。仕事や趣味の都合で、屋外に長時間いることが避けられないという人も多いでしょう。

 そのような環境でも、できる対策は多くあります。この記事で知ったことを参考にして、紫外線とうまくつきあいながら、仕事も趣味も家庭も大切にして笑顔のあふれた生活を送ってください。

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