社会人生活が長くなるとだんだんものが増えてきますよね。仕事で使う書類や道具が増え、服や靴も用途に応じて買いそろえていると数が多くなります。私物も日々の買い物を繰り返すうちに少しずつ増えてくると思います。そんな生活が何年も続くとある日、「最近ものが増えてきてスペースがなくなってきた。ものを減らしてすっきりしたい。」と思いますよね。
片付けようと思っても、どこから手を付けたらいいかわからずに結局そのままということも。ものが増えてくると、肝心なときに必要なものが見つからなくなり、探しものに多くの時間と労力を使います。
そのような方におすすめなのが「断捨離」です。面倒くさいと思われる方も多いと思いますが、断捨離は単なる片付けではなく、メンタルが安定したり、健康になったりと幸せにつながる効果があります。
この記事では、断捨離のメリットとデメリット、実際に行う上での手順とコツを紹介していきます。また、断捨離の注意点もお伝えしますのでお見逃しなく。ものを減らして心身ともにゆとりのある生活を送りたい方、断捨離に興味はあるけどまだ始められていない方はぜひ最後まで読んでください。
断捨離のメリット
断捨離には多くのメリットがあるので、実際にやってみることが大切です。ものを減らして部屋や廊下をきれいにすることは空間が広くなるだけでなく、メンタルにも効果的。疲労やストレスの軽減効果があります。以下に断捨離のメリットをまとめます。
- 家の中が片付いてすっきりするので、ストレスフリーな生活を送れる
- 片付けや掃除を楽にできるようになる
- 探しものが減る。心と時間に余裕ができる
- 何が大切なものかがわかるようになる(ものが多いと何が大切かわからなくなる)
- 必要なものと不要なものを見わけられるようになる
- ものへの執着が薄くなるので、衝動買いをしなくなる
- 買いものが少なくなり、お金がたまる
- 心の余裕ができるので、人間関係がよくなる
- 健康的になる(ものが少なくなると、ハウスダストが減少するため)
断捨離は自分に必要ないものを捨ててものへの執着をなくすことです。単にきれいになって終わりではなく、きれいになった状態を心地よく思えることが大切になります。ものであふれていた空間がすっきり広々とした空間になれば、精神的なゆとりを感じられるようになるので、ぜひやってみてください。
断捨離のデメリット
断捨離は、目的を間違えるとデメリットもあります。よくあるデメリットとして「やっぱり捨てなければよかった」と後悔してしまうことです。捨てる際にはよく考えて、全てのものを捨てるのではなく確実に不要と思えるものを捨てましょう。とくに、買い直しができないものはやみくもに捨ててはいけません。
時間と労力がかかるというデメリットもあります。断捨離は必要なものと不要なものに仕分ける作業があるので、頭を使います。長年の蓄積でものが増えたひとにとっては、多くのものを捨てることになるので短時間でぱぱっと終わらせることはできません。断捨離は経験を積むほど判断力や知識がつきますので、初めは明らかな不用品から捨てることをおすすめします。
断捨離のデメリット3つ目ですが、途中でやめてしまうと断捨離を始める前よりも散らかってしまいます。これは気合を入れて「断捨離をしよう」と決めても、計画性がない状態で始めてしまうと起こりやすいパターンです。
まずは断捨離を場所ごとに区切って、どれくらいものがあるかを把握してから始めましょう。ものがどれだけあるのかわかれば、ゴールまでの計画が立てやすくなるので、途中でやめることが少なくなります。
実践:断捨離の手順とコツ
少しずつ進める
断捨離は部屋だけであれ、家全体であれ大がかりな作業となります。1日ですべて終わらせようとせずに、少しずつ行いましょう。ペースとしては3日に1回や1週間に1回でも構いません。無理のないペースで行いましょう。大切なのは継続です。
まずは断捨離の場所を決めましょう。いきなり部屋全体を片付けるのではなく、引き出しの中や収納など狭い場所から順に片付けてみてください。読まなくなった本や何年も着ていない服、インクの切れたボールペンなど初めは多くの不用品が出てきます。迷わずに捨てていきましょう。
必要なものと不要なものを置いておく場所も決めましょう。その辺に置いてあとで仕分けしようとすると、歩く場所がふさがったり、面倒になって先延ばしにしたりする可能性があります。断捨離は継続が大事なので、面倒な作業を少なくすることがポイントです。
作業をする時間を決めて、時間になったら途中でも終わるようにしましょう。その際、仕分け途中のものが邪魔にならないように置き場所を決めておくことが大事です。断捨離はその場ですぐに捨てるかどうか決められないものもありますので、時間を空けて後日また続きをやれば問題ありません。
持ちものを必要、不要、保留に分ける
断捨離で大切なのは選別です。持ちものを「必要」「不要」「保留」の3種類に分けましょう。引き出しやクローゼットなどの場所ごとにどんなものがあるか、どれくらいあるかを把握してから始めましょう。持っていたことを忘れていたものや、今後使わないと思ったものは惜しまずにどんどん捨ててください。
捨てていいかどうか迷ったものは保留にして目につきやすい場所に置いておきましょう。後日また捨てるかどうか判断します。ひとからもらったプレゼントでも自分の趣味に合わないものや、使う予定がないものは捨てて構いません。
捨てると決めたものは、なるべく早く手放しましょう。時間がたってしまうとだんだんどうでもよくなってしまいます。ゴミの日に出す、リサイクルに持っていくひとが多いと思います。最近はメルカリなどのフリマアプリで売ったり、セカンドストリートなどのリユースショップで買い取ってもらったりとお金を稼ぐこともできます。
思い出の品は最後に決める
思い出の品は最後に捨てるかどうかを決めます。学生時代の写真や寄せ書き、旅行先で買ったおみやげや頂きものなどがたくさんあると思います。初めは思い出の品が増えると嬉しいものですが、数が増えてくるとだんだん置き場所に困ってきます。すぐに捨てる判断をするのが難しいという場合は、じっくり考えてから決めるといいでしょう。
大切なのは今すぐ結論を出そうとしないことです。「ものを減らさなきゃ」と思いすぎて捨ててしまうと、後になって後悔することがあります。写真であれば、「社員旅行の写真が50枚あるから10枚まで減らそう」といったように全体を見てから優先順位をつけて決めることをおすすめします。
悩むのであれば残すことも大切です。ただし、悩んだ挙句何も捨てられずに物が多いままということがないようにある程度の決断は必要です。
家族のものを勝手に捨てない
家族の持ちものは、不要だと思っても本人にとっては大切なものかもしれません。たとえ古くなったものや壊れかけたものでも、勝手に捨てないようにしましょう。気になったときは本人と話し合ってから決めましょう。
捨てるルールを決める
断捨離を行う際は、捨てるか捨てないかのルールを決めておくと迷うことが少なくなります。ルールは自分で決めることが大切ですが、以下のような基準で決めてもいいでしょう。
- 一定期間以上着ていない服は捨てる
- 新しくものを買ったら古いものをひとつ捨てる(衣類、消耗品など)
- 置く場所を決めておき、場所が無くなったらいくつか捨てる
- 書類は中身を読んでから捨てる。解決済みや日付が過ぎたものは捨てる
- 同じカテゴリーのものをいくつ持つか決めておく(シャツは5枚まで、雑誌は10冊までなど)
- 使いにくいものは捨てる(中身の出にくい調味料、短くなったエンピツなど)
捨てるルールを決めておくと、捨てるものと捨てないものの区別を行いやすくなります。あわせて残すルールも決めておくとよりスムーズに断捨離を進められるでしょう。
まとめ:断捨離で開放感のある生活を実現しよう
断捨離のメリットとデメリットや手順とコツ、注意点を見てきました。断捨離は単なる片付けではなく、ものを減らしてすっきりすることでメンタル面でもストレスを減らすことが大切です。まずは少しずつでも始めること、次に続けることを意識しましょう。
断捨離がメンタルにもいい影響を与えることは、多くのひとが経験しています。まだ経験したことのないひとは引き出しや机の上などの、やりやすい場所からでもいいので1度経験してみてはいかがでしょうか。
片付けをしようと思ってもいつも先延ばしにしてしまう方やどうしたらいいかわからずに悩んでいる方、ものが多すぎていつも探しものに苦労している方は、まず身近なところから断捨離を行ってみてください。空間の余裕は、あなたの心にも快適でゆとりのある状態を作り出して幸福な生活を与えてくれます。
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