会話と対話の違い

言葉の考察

 こんばんは、フェイスです。今日もブログを更新していきます。私は職務上、人の話を聞くことが多いのですが、そこで対話の重要性を感じることがあります。対話がしっかりできているかどうかで、円滑なコミュニケーションがとれるかどうかが決まると思います。

 一方で、対話がしっかりできていないと、一方的な情報伝達に終わったり、誤解につながったり、ぎくしゃくした空気が生まれたりします。顧客と営業マン、友人、知人、恋人、家族、先輩と後輩、上司と部下、お客と店員など、会話と対話が行われる場面は無数にあります。そこで、コミュニケーションである対話と会話の違いについて私なりに学びながら、思うところを書いていきたいと思います。

会話と対話についてのイメージ

 まずはここから始めていこうと思います。私たちは普段、人と言葉を通じてコミュニケーションをとることを会話と対話に分けて考えているでしょうか。

 結論から言うと、私はあまり考えていません。例えば、同僚と雑談をするときの場合ですが、当たりさわりのない話をして何となく終わっていくことが多いです。自販機の前で飲み物を飲みながらたまたま近くにいる人と話をするときなんかはそういうことが多いです。

 もちろん、人によって話の内容も相手との向き合い方も違うので、はっきりということはできませんが、おそらくこれは、何気ない会話といった感じではないでしょうか。

 対話というと、もっと話の方向性が一致しているというイメージがあります。

会話と対話の定義 

 ということで、ここからは会話と対話それぞれをしっかりと調べていきたいと思います。「会話と対話の違い」で検索してみると、真っ先にこのように出てきました。

会話」は、二人あるいは少人数で友好的にお互いに話を進めることであり、たわいのない日常の中でのやりとり も含まれます。 一方、「対話」は「会話」のなかのひとつで、二人がお互いに向かい合って話すことであり、関係性を築くためのコ ミュニケーションの意味合いが強いことがわかります。

グーグルで検索

 なるほど。意外に思ったのが「対話」は「会話」のひとつ、というところでした。それぞれ独立した用語ではなく、会話の中に対話が存在しているんですね。まず対話は二人ということが書かれています。そしてもう一点、関係性を築くためのコミュニケーションと出てきますね。うーん、なんかテクニックが求められるような予感がしてきました。

 ここでもう一つの参考資料を見てみようと思います。

参照 https://www.nipponmanpower.co.jp/ps/choose/textbook_pdf/dialogue/sample.pdf

 ここで会話と対話の違いについて更なる掘り下げができました。なるほど、対話において大切なのは状況の「意味」を共有することなんですね。私たちは同じ状況にいても、その状況の「意味」が人によって違っていることがあります。

 コミュニケーションのずれは、「意味」のずれ、対話はこの「意味」のずれをすり合わせて共有していくためのプロセス。そう書いてあります。よく会話がかみ合っていないなんて状況がありますが、そういうときは話し手が互いにどういう意味を認識しているかを意識し、その違いを埋めて意味の認識を互いに近づけていくことが大切なのですね。

言葉を通した他者とつながり

 前項で、会話と対話の違いについて、具体的に紹介しました。そこで、対話は「意味」の共有が重要だという結論になりました。では、普段行っている会話と対話をそれぞれ二つの例で取り上げてみて、より違いをはっきりさせてみたいと思います。

(例1)接客業務に慣れていない社員がレジをしている。買い物をしたお客さんにチラシを渡し忘れ      た。それを見ていた先輩が「お前あほか」と言った。具体的に何がどうよくなかったのかは何も言わなかった。とりあえず「すいません」と言って謝る。頭の中はこんがらがっている。

 この場合、チラシの渡し忘れというミスをしたことは事実だが、はっきりとそれを言わずにただ怒っている先輩と、なぜ怒られたのか分からない私という結果になり、意味の共有ができていません。表面的な言葉のやりとりだけに終わっているので、「対話」ではなく「会話」になります

(例2)道端で地図を見ている外国人に道を尋ねられた。自分は英語は得意ではないが、駅に行きたいと言っているらしい。ここから駅までは遠くないが直接は見えない。少し歩けば、駅が見える通りに出る。そこで、英語力に自信はないが「Walk with me to that streer 」と言ってみる。通じたのか、いっしょに来てくれた。通りに出ると駅が見えた

私「That is the station、your goal.」

旅行者「Thank you. I‘m glad to see you.」

私「Your welcome. Have a good time.」

 こんな感じでわかるレベルで英語をしゃべってみる。あの旅行者はちゃんと目的地が分かったし、別れ際に笑顔だった。

 これはお互いの考えていることの意味が共有された「対話」と言えるでしょう。このように、言葉の中身をお互いに共有しようと努め、進む方向がはっきりと定まることは理想的な「対話」だと思います。

大切なことは○○

 ということで、対話と会話の違いというテーマで具体例も出しながら私なりにとりあげてきましたが、結局大切なことは「相手が何を言いたいのか理解し、それを踏まえて言葉を返す」ということだと思いました。よく話がすごく長いのに結局何が言いたいのかをはっきり言わない人を見ますが、それは対話が成立していないんですね。もしかしたら会話にもなっていないかもしれません(小声)

 話が長くなってわかりにくいうえに結論が見えなくなるということを避けるために「結論から言います」という手法があります。読んだことのある人はわかると思いますが、デスノートに出てきたLが「結論から言います。この中に怪しい人はいません」という場面があったはずです。これは重要ポイントを聞き手にしっかりわかってもらうためのうまいやり方だと思いました。

 やはり会話の中で意識すべきは何が言いたいのかをはっきりさせ、それをわかってもらうために簡潔で具体的な話をすること、話の構成をしっかり組み立ててから話すことだと思いました。「何が言いたいのか分からないと思われないためにはどうやって話せばいいのか」、これを意識するだけで対話が成立する確率はぐんと上がってくると思います。

 それでは今日はここまでにしたいと思います。最後まで読んでくださった方ありがとうございました。また次回の更新でお会いしましょう。

 

 

 

 

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