「ストレスで毎日眠れない」。そんな悩みを持った人は多いです。変化の激しい現代社会に生きている私たちは、毎日ストレスにさらされながら生きています。　

　特に仕事でストレスがたまっているひとは大勢います。あなたはしっかりストレスを解消できていますか。もしも何もせずに我慢を続けていれば、将来はストレスが原因で病気になってしまうかもしれません。

　今からストレスの原因を知り、解消する方法を見つけることは自分自身を守るための大切な防衛策です。ストレス解消法といえば、規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事などみんなが知っているものがあります。

　いっぽうで、瞑想などのあまり知られていない方法もあります。ただ、多くのストレス解消法があってもそれらはすべてのひとに当てはまる方法ではありません。この記事では、ストレスの原因から解消法、さらにはやってしまいがちなストレス対策の注意点まで広く紹介していきます。この記事を読めば、今日からあなたも自分に合ったストレス解消方法を見つけることができるでしょう。

ストレスがたまる原因

ストレスの原因

　はじめにストレスの原因ですが、以下のような調査結果があります。

出典　プレスリリース　https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2209/13/news154.html

　仕事が一番多く、全体の過半数に達します。また、仕事の人間関係も４番目に多いストレス要因となっています。理不尽なクレームへの対応や無理なノルマにより、心身両方に対して大きなストレスを抱えているひとが多い印象です。次でストレスを感じやすいタイプについてみていきましょう

ストレスを感じやすいタイプ

　ストレス耐性には個人差があります。以下のタイプに当てはまるひとはストレスをためこみやすいタイプである可能性があります。

• 思ったことが言えない
• 自信が持てない
• くよくよしやすい
• 自己コントロールが苦手
• 周りに目を気にしてしまう

　　このように見ていくと、周りに振り回されやすいひとほどストレスを感じやすい傾向があることがわかります。ストレスを感じやすいひとは、その原因を他者ではなく自分に問いかけるようにしてみましょう。ストレスがたまっていると自覚したら、できる限り無理をやめて自分を思いやってあげることが大切です。

今日からできるストレス解消に有効な手段

心を安定させてストレスを解消しよう！

　ストレスの原因が数多くあるのと同様に、ストレス解消方法も数多くあります。まずは心を落ち着かせてストレスを解消する方法から紹介していきます。

１自分の感情を紙に書く

　思っていることを紙に書くことで心がすっきりします。頭の中で考えていることは、紙に書き出すことでより具体的になります。「自覚していなかったけどこんなことを考えていたのか！」と文字で確認することによって気づくこともあるでしょう。ストレスの原因がはっきりわからなかった場合は、これではっきりする効果もあります。

2睡眠をしっかりとる

　睡眠は体の疲れだけでなく、心の疲れも癒してくれます。ストレスがたまっているひとの場合は夜にしっかり眠れていない可能性があります。睡眠不足は疲れが体に残ってしまい、ストレスがたまる原因になります。夜に眠れていない場合は、早起きをして朝日を浴びることで、乱れた体内時計をリセットすることができます。体内時計をリセットすれば、夜は自然と眠くなります。

3職場以外では仕事のことを考えない　

　職場以外で仕事のことを考えても、ストレスは軽減できません。たとえば、おいしいものを食べているときやお風呂に入っている時間は、本来楽しいはずの時間です。そこで仕事のことを考えてしまうと、せっかくの楽しい時間も暗い気持ちになってしまいます。考えてもどうにもならないことはあえて考えず、気持ちの切り替えをしましょう。

4ぼーっとする

　ストレスを感じているときは心の余裕がないときです。そんなときは考えすぎるのをやめていったんぼーっとしてみましょう。頭の中が整理されて心に余裕が出てきます。自分がストレスを感じていた原因が、実はそこまで大ごとではないと思えるかもしれません。落ち着きを取り戻せば、ストレス軽減効果を感じられます。

体を動かしてストレスを解消しよう！

　体を動かすことによって、ストレスによる落ちこみから立ち直ることができます。満足感や達成感も得られるので、気持ちが明るくなれます。激しい運動は必要ないので、無理のない運動で十分です。

1太陽のもとで運動

　散歩などの軽い有酸素運動を行うことにより、幸福物質であるセロトニンが分泌されます。セロトニンは心を休ませる効果があります。また、日光を浴びることにもセロトニンを分泌する効果がありますので、相乗効果が得られます。長時間の運動は紫外線による肌の老化につながるので、１日に３０分ほど軽い運動をしてみましょう。

２ジムに行く

　本腰を入れて運動をしたいというひとにおすすめ。ジムに行って体を鍛えることもストレスが解消できます。こちらは筋肉をつけることによる健康増進効果も期待できるため、さらに効果的。デメリットとして、月額料金がかかること、時間帯によっては利用者が多く気軽に利用できないという問題があります。

3ストレッチや掃除をする

　一番気軽にできる方法になります。家の中で家事や仕事の隙間時間にできるので始めやすい方法です。特に掃除は大きな効果が期待できます。掃除に集中することで心のもやもやが消えますし、部屋がきれいになることによって心がすっきりするので、ストレスが解消されるでしょう。

これだけはダメ！ストレス解消法の注意点

ついやりがち！逆効果なストレス解消法

1飲酒

　ストレスがたまっているときについやってしまうのがお酒を大量に飲むこと。確かにアルコールを摂取することにはストレス解消効果がありますが、それはあくまで一時的なもの。飲酒による反動で酔いがさめた後には飲む前よりも気分が落ちこんでしまいます。寝る前にお酒を飲んでしまうと睡眠の質が低下してしまうので、疲れが翌日に残ったり、二日酔いによるストレスがたまります。お酒でストレスを解消するのは控えましょう。

2喫煙

　喫煙でのストレス解消もついやりがちです。ニコチンによる幸福感はストレス解消には一時的な効果しかありません。時間がたつとニコチンの血中濃度が低下してまたストレスがたまってしまいます。ストレスでどうしようもないと思ったときには心療内科などの専門機関に相談してみましょう。

ストレスを減らして幸福な人生を送ろう

　ここまでで、ストレスがたまる原因やストレスの解消法についてみてきました。自分がストレスのたまりやすいタイプに当てはまっていると思った人も多いのではないでしょうか。これまで無意識にストレスをためていて、今日はっきりと原因が分かったというひともいるでしょう。お酒やたばこでストレスを紛らわそうとしていたひとは、ストレス解消目的でのお酒やたばこをやめてみてはいかがでしょうか。

　忙しい現代社会で生活する私たちにとって、ストレスは避けられないものです。しかし、ストレスの原因や解消法を知っているかどうかで、ストレスによる心身への影響は大きく変わってきます。ストレスはうつ病をはじめとした多くの病気を引き起こすことがわかっています。健康で幸せな人生を送るためにも、ストレスを減らす生活習慣に変えてみてはいかがでしょうか。

　自分の中でストレスを抱え込んでしまって、いつの間にか精神的に追いこまれていたひとは、思っていることを紙に書くのもいいでしょう。普段運動をしていない人であれば、軽い運動をしてみるだけでも心がすっきりしてストレスが消えていくことを実感できるはずです。ストレス解消に難しいことは必要ありません。日常生活の中に小さな変化を追加するだけで、これまでよりも幸せな生活が送れるようになるでしょう。