こんばんは、フェイスです。今日もブログを更新していきます。今日は、アリストテレス大学【思考力を高める】さんの動画、【具体化と抽象化】頭が良い人はコレがめちゃくちゃ上手いの内容解説と感想を書いていきます。下に動画のURLを貼っておきます。では、動画の解説から始めましょう
具体と抽象の違い
まず、具体と抽象について説明するためにひとつの例が紹介されています。
ある奥さんが旦那さんに「ご飯を作ってくれない?」と頼みます。この場合はご飯という言い方をしているので、それがハンバーグなのか、シチューなのか、それとも卵かけごはんかもしれません。
一方で「カレーを作って」と頼んだ場合は、より具体的になり、わかりやすいものとなります。さらにこれを具体的に言うと、「バーモントカレーを作ってくれない?」ともなります。
このように、具体化すればするほど、複数の要素の中から特定の要素を示すようになります。言い換えるなら、情報の選択肢が具体的であるほど絞られるようになるのです。
逆に、抽象化は複数ある要素をひとつにまとめることです。要素の数がだんだん少なくなっていくのです。具体を抽象化することと、抽象を具体化することにはそれぞれメリットがあります。この後の項で説明していきます。
具体化のメリット
具体化のメリットを説明するため、ある政治家の発言を例にしてみます。
政治家「国民を笑顔にしたい」「みんなが幸せになれる社会を作ります」「活気があふれる日本にします」
このように宣言したとします。これは内容が抽象的すぎて分かりにくいです。一方で、
「消費税を廃止します」「選択的夫婦別姓を実現します」「年金の改革をします」
このように言ったとします。こちらの方が具体的でわかりやすいですね。そして、このひとがどうしたいのかもはっきりとわかります。一方で、必ずしも具体的にすることがいいわけではありません。先ほどのカレーの話でいえば「○○でバーモントカレーと具材を買って鍋はあそこの棚から取り出して、玉ねぎはくし切りにして」となると、今度は具体的すぎて分かりにくくなってしまいます。
ただ、これがもし子供相手に説明する場合であれば抽象度を下げて具体的にした方がわかりやすくなります。このように、聞き手の知識レベルに合わせて具体と抽象を使い分けるといいのです。また、具体的になりすぎると、相手の解釈の余地を奪ってしまうという問題もあります。
抽象化のメリット
次に、抽象化のメリットについて説明します。例として、ここに4匹の動物がいるとします。
「ハチ ポチ タマ ミケ」。これは具体的な名前です。これを抽象化すると、「ハチ ポチ」が犬で「タマ ミケ」が猫だと説明できます。つまり、個別に名前を言わなくても説明できるのです。さらにこれらを抽象化すると、総称して動物ということもできます。
この例は、言葉の抽象化の話ですが、言葉以外でも抽象化は可能です。数学や物理も抽象化することができます。
私たちが数学を理解できるのは、リンゴが2個であろうとオレンジが2個であろうと「2」という数を表現する数字があるからです。物理も同様で、物体の様々な動きをひとつの公式で表しているからです。そのため、どんな運動なのかを毎回個別に実検しなくてもいいのです。人間がここまで高度な文明を築くことができたのは、抽象化の能力があったからです。
抽象化の恩恵を感じてみよう
では、抽象化をすることの恩恵を感じるために、今からあげる動物の名前を暗記してください。
「オオカミ ワニ ワシ シャチ ライオン トラ タカ サメ ハヤブサ」
これらをそのまま覚えようとすると大変ですが、抽象化しやすいように並べ替えると覚えやすくなります。例えば、これらを陸海空に分けてみましょう。陸が「オオカミ ライオン トラ」、海が「ワニ シャチ サメ」、空が「ワシ タカ ハヤブサ」となります。そして、これらの動物はどれも攻撃力が高いので、「アメリカ軍」と仮に名付けてみましょう。
このような覚え方は抽象化ができる人の考え方です。逆に、これらをそのまま覚えようとする人は、抽象化ができていないことになります。このことは、そのまま頭がいい人とそうでない人の違いといってもいいでしょう。
IQを図る方法に「レーヴンの漸進的マトリックス」というものがあります。これは、複数の図形などを見せられて、その中から情報を抽象化して法則性を見つけ出して正しいものを選ぶ実験です。これが得意な人はIQが高いという実験です。
つまり、IQが高い人は複数の本を読んでも、「こっちの本とあっちの本は抽象化すると本質は同じことを言っている」ということにきづけるのです。情報を圧縮して統合する能力が高いとも言えるでしょう。
1を聞いて10を知る
これらのことを知ると、1を聞いて10を知ることができるようになります。例えば普通の人は「ここを直しましょう」と言われたときに、言われたところだけを直します。一方で具体と抽象を行ったり来たりしながら考えられる人は、「いわれたところだけでなくそれに関連する場所も直せる」と言います。これをアナロジー思考と言います。1を聞いて10を知るということですね。
解説を終えての感想
ここまで動画の内容を説明してきましたが、正直動画ではイラストで説明されているところも文章で説明したのでわかりにくい部分が多かったかもしれません。私は抽象的な言い方をされるといまいちよく分からないけど、具体的に言ってもらえるとよくわかったということが多いものですから、具体的である方がいいというイメージを持っていました。しかし、この動画によると、具体と抽象にはどちらもメリットがあるということでした。
人に何かを説明するときも、以下に具体的に伝えるかということを意識しますが、具体的にしすぎると、説明が長くなったり、ややこしくなったりしてかえってわかりにくくなってしまうということもあると思います。具体と抽象の使い分けが大事ということなんでしょうね。
一方で、抽象的すぎると、聞き手の想像力に依存してしまうところもありますから、わかりにくい説明をしていると思われることもあります。動画内にもありましたが、具体と抽象を行ったり来たりして頭の中で変換しながら考えられることが、効率よく情報を整理できることなのだと思いました。
以上で本日のブログは終了となります。最後まで読んでくださった方ありがとうございまいた。また次回の更新でお会いしましょう。では、おやすみなさい。
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